綱取りダムの環境と清流を守る会

綱取ダムの環境と清流を守る会

 綱取ダムは、北上山地安倍館山(標高1,218.4m)に源を発し、盛岡市内を流れて北上川へと注ぐ中津川に、洪水調節や上水道の水源確保などを目的に、盛岡市内で三つ目のダムとして昭和49年から昭和57年までの期間と160億円の費用を投じて建設されました。

 綱取ダムの周囲は豊かな緑に囲まれ、将来、市民の憩いの場、くつろぎや観光の場として期待されました。しかし、訪れる人が増えるに伴って、ごみの投棄による環境破壊や家庭排水などによる水質汚濁等公害の発生も予想されたことから、地域住民が一体となって、綱取ダムの環境と中津川の清流を守ることが、市民の暮らしと健康を守ることになるとして、昭和57年(1982)10月12日、山岸老人福祉センターにおいて、地元町内会や老人クラブ、盛岡市の助役ら約40人が出席して設立総会が行われ「綱取ダムの環境と清流を守る会」が発足しました。

 会の活動は、盛岡市とダム管理事務所の援助のもとに、毎年春と秋のダム周辺の「一斉清掃」、「ダム管理事務所周辺の花壇の植栽」、「中津川への鮭の稚魚放流」など行ってきました。特に、一斉清掃と鮭の稚魚放流には毎回100人超の参加者があり、環境保全の取り組みを通じて世代間の交流を図るなど、地域コミュニティ一の活性化にも寄与してきました。

 ごみ不法投棄防止活動では、「河川パトロール」を実施し、不法投棄されたごみを回収しているほか、立看板を設置して不法投棄防止を呼びかけています。

 会の役員は、設立時から20数年間は阿部和平氏が会長を務めてきましたが、その後は、つつじが丘自治会、浅岸自治会、下米内町内会、東桜山町内会の4町内会が2年毎に輪番制で会長職を担ってきました。

 設立後の各節目の記念事業として、10周年に山モミジ、20周年にコブシ、オオヤマザクラ、紅梅、白梅、30周年にはエドヒガンザクラ等の植樹を行ってきました。

 また、平成24年(2012)には30周年という節目の年に、長年の環境保全活動が高い評価を得て、「地域環境美化功績者表彰 (環境大臣表彰)」を受賞し、更に、翌年の平成25年(2013)には「盛岡市市勢振興功労者表彰」も受賞するなど、各種感謝状や表彰を受けてきました。

盛岡市の広報の表紙を飾る
環境大臣表彰状
30周年記念に看板設置
30周年記念植樹

2022年1月29日

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