下米内町内会発足50周年を迎えて


下米内町内会 会長 松 本 範 雄


 下米内町内会は、初代会長の長澤等氏のもと、昭和45年(1970)4月12日に町内会会則を制定して以来、昨年令和2年で大きな節目となります50周年を迎えました。コロナ禍で1年遅れ、また規模を縮小せざるを得ませんでしたが、町内会発足50周年の記念式典を開催することが出来ますことを町内会会員の皆さんと共に、心から喜び合いたいと思います。

 また、長年にわたり町内会の役員として功労のあった方々と、ともに小中学生の交通安全や健全育成、また町内会行事の推進に多大な貢献のあった13名の方々に対して表彰状や感謝状の贈呈が行われました。心から敬意を表しますとともに深く感謝を申し上げます。

 下米内には、落合遺跡の発掘により今から4,000年~3,000年前の縄文時代後期から集落があったことが明らかになっています。木の実や野生動物、川魚などを食料としていた時代から先人たちは何世代にもわたって少しずつ、しかし、たゆみなく山野を耕作地に変えて来ました。機械のない時代から開拓や農作業にどれだけ人々が関わり、どれだけの汗が流されたか、その苦労は察するに余りあります。私たちの今の穏やかな下米内での生活はこのような先人たちの苦労の上にあります。このような観点から記念式典は、先人の苦労に思いを馳せ、感謝の気持ちを伝える会でもあります。

 町内会発足当時、それまでの部落会時代から続く敬老会が引き継がれ、市の指導に先んじて中津川・米内川河川敷の清掃を実施しています。その後、運動会や盆踊りなどが開催されるようになりました。また、昭和58年(1983)にはそれまで氏子さんたち主導で6月に行われていた八雲神社の祭りを、町内会の子供会が中心となって7月の下米内まつりという、地域全体が関わる祭りとしてスタートさせました。これらの行事は、地域住民が顔見知りになることによる連帯感の醸成と子どもたちの思い出を通しての心の故郷づくりを目的に企画され実行されてきました。このような思いと多くの行事は今日まで引き継がれており、特に下米内まつり・敬老会・運動会は町内会の三大行事として定着し、毎年多くの方々が心待ちにしている催し物となっています。

 町内会の次なる課題としては、近年西日本などで多発しているような大雨による土砂災害や洪水への対策、町内会運営への若い担い手確保などがあります。全町内会員が知恵を絞り合ってこれらの課題を解決し、自然と人が賢く共生し、安心して暮らせる下米内を次の世代に継承して行きたいと願っております。

 下米内町内会の更なる発展のために、今後とも皆様の一層のご支援とご協力をお願いいたします。

2022年3月24日

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