ノロギ山 (ノロギは現代のチョークの初まりである)
永福寺山の東側、道路が寺並に廻る角に滑石を掘った跡があり、どういう意味かわかりませんが、滑石を「ノロギ」と言って、ここを「ノロギ山」と呼びました。
「米ノロギ」、又は「油ノロギ」と言って白色に青みをおびて光沢のあるのが上質の「ノロギ」とされました。滑石は昔、小学校で石版で文字を練習する時、チョークのかわりに使用したものです。
春先、雪が消え道路が乾くと、子供達は待ちかねたように「ノロギ山」に出かけ、出来るだけ上質の 「ノロギ」を取って来て道路に丸を書き、丸大学遊びとか、国取りごっこ等をして遊びました。
今は「ノロギ山」は跡形も無く、上の方に朱塗りのお堂が建っています。