簗 場

簗 場

 大豆門の春木場の上流に米内川をせき止めて作った、土地人々の共同の簗場がありました。

 大正の末期の頃までの米内川は鮎、はや、うなぎ、やまめ、いわな等の川魚の宝庫で雨が降って川が増水すると、簗場の小屋に宿り込んで、簗に落ちた鮎、うなぎなどつかまえるのですが、私の父も特別に加入していたものですから、中学生の頃は宿りに行き、一晩で一戸当たり百匹以上の鮎を分け合ったこともあって楽しい思い出であります。

2022年1月29日

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