下米内に生息するカワシンジュガイ

下米内に生息するカワシンジュガイ

 下米内は県都盛岡の中心地から近く、中津川と米内川の合流地点に位置し、清流には鮭が遡上、大空にはイヌワシが飛来、自然環境が多彩で、地区には絶滅危惧種の「カワシンジュガイ」が細々と生息しています。

 数年前、大きな貝がいるとの情報を得、元町内会長の中村知愛氏と町内で水田管理をしている佐々木寛光氏、さらに魚貝類専門家二人の同行をいただき、同定確認しました。

 「カワシンジュガイ」は、やや大型の淡水二枚貝で、幼生はヤマメのエラに寄生し、環境省の絶滅危倶に指定されています。生息地は旧藩時代からの農業用水路ですが、夏期は米内川本流の水位低下で渇水し、ヤマメの往来も難しい状況です。

 この用水路および周辺は、他にも絶滅危惧・希少種が見られ、今後、地区の人々と共生し、学童等による調査保護活動を願うものです。

2022年1月23日

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