浅岸橋上流の中州撤去

浅岸橋上流の中州撤去

 中津川の加賀野待堰と浅岸橋の間に生じた中州は洪水のたびに土砂が堆積拡大し、樹木が繁茂するなどして流下を妨げ、下米内一丁目は氾濫の危険にさらされて来た。このことに対し、町内会では長年にわたって、地域要望として中州の撤去を関係官庁へ要望してきた。しかし、予算の制約があって実現しないまま経過し、平成23年(2011)になって盛岡市により「盛岡地区かわまちづくりワークショップ」が設置され、中津川では北上川合流点から下の橋までの区間と上の橋から浅岸橋の区間が検討対象となっていた。その目的は、住民の意向を集約して諮問機関である「盛岡かわまちづくり懇談会」へ諮り、懇談会では審議を経て盛岡市および河川管理者(国交省)へ提言する。そして、この提言を受けて河川管理者は所要工事を平成27年度計画に盛り込んで実施するというものであった。

 町内会ではこの機会をとらえてワークショップに参加し、検討対象のうち上の橋・浅岸橋区間については浅岸橋上流の中州の状況を踏まえて、加賀野待堰まで延長するように提言して認められた。

 同時に、中州の撤去は参加者の一致した意見でもあった。

 これにより、浅岸橋上流の中州撤去は国交省の工事計画に盛り込まれ、当初の予定通り平成27年度に中州撤去は実施された。

 なお、中州を撤去したことにより増水時に浅岸橋で50~60cmの余裕が生じることになり、その分だけ氾濫の恐れが緩和されることになっている。

 以下の写真は、浅岸橋から上流を望んだもので、中州撤去前と撤去後である。

中州撤去前
中州撤去後

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